ロジスティクスAI 戦略のポイント
From:朴成浩 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 今年は年末年始の曜日の並びも良くしっかりとリフレッシュができた方も多かったのではないでしょうか? 昔から1年の計は元旦にありと言いますが、まとまったオフは目先の仕事から離れて 改めて自分の仕事の意味や目標を俯瞰し、見直すには良い機会であることは間違いありません。 ここ数年、我々ロジスティクス業界は大きな注目を集める状況になっています。 運賃や賃金の統計情報を見れば、10年前のリーマンショック以来、荷主側に傾いていた需給のバランスは3~4年前には改善していたことが読み取れます。 ただ、必ずしも全ての事業者がこうした市場動向の恩恵を受けているわけではないと思います。 ある意味、「売り手市場」とも言える、現在のマクロ環境を追い風に業績を伸ばしているロジスティクス事業者は、こうした状況が到来する以前から自社の課題を認識し、強化すべきポイントを理解した上で、事業の成長に向けてしっかりと準備してきた事業者であると感じます。 つまり、まだはっきりとは先が見えなかった5年前の時点から果敢に投資すべきところに投資をしてきた企業が、追い風を逃さずに洋々として前に進んでいるわけですね。 当社のメインの事業である「自動配車」は、ある種、特殊(今や「特殊だった」と言うべきかもしれませんが)で、お客様にとっては投資するのに勇気のいるシステムなので、どのような企業が投資判断をされるのか、ということを改めて振り返ってみるとそれが実感として感じられます。 もちろん、そうした投資の中には、必ずしも順調に成果を出せていない試みもあるでしょう。 我々の顧客企業においても、正直に申し上げて大変、申し訳ないことに順調に進んでいる、とは言いがたいところもあります。 しかし、企業の成長戦略というものは、そもそも100発100中というようなものではありません。 どんなに熟慮したところでやってみないと分からないことはたくさんあるわけです。 自社の置かれた環境と課題について、正しく理解することは極めて難しいことです。 リーマンショック後の需給の改善点がいつであったか、ということのように、本質的に過ぎてみないと正確には分からないことだってあります。 その、実は間違えているかもしれない理解の土台の上に、さらに上手くいくかどうか定かではない成長戦略を描かなくてはいけないわけです。 しかし、確実に言えるのは何もしなければ何の成果も得られないということです。 ときには多少の背伸びをしながらでもまず、勇敢に取り組んでみること。それが重要だと思います。 5年前に果敢なチャレンジをするのは、大変、勇気のいることであったでしょう。 その点、現在のマクロ環境は新しい挑戦をするには絶好の状況であると言えます。 皆様にとって、2019年が勇敢に事業に取り組み、豊かな実りを手にする一年となりますように切に願っています。 2019年1月 株式会社ライナロジクス 代表取締役 朴成浩