【社長コラム】

ロジスティクスAI 戦略のポイント

いよいよ経済が動き出す今年、何が重要になるでしょうか?



新年あけましておめでとうございます。

まだ足下ではコロナの次の波が少し心配な状況ですが、大きな目で見れば、状況は落ち着いていきそうですね。
今年こそは私たちみんなにとって良い一年になるように願っています!

さて、いよいよ経済が本格的に動き出す!となるとノンビリと喜んでばかりもいられません。
私はいつも思うのですが、ビジネスは景気が悪いときよりも景気が良いときの方が「要注意!」です。
景気が悪いときというのは、これは世の中全体がその場で立ち止まって足踏みしているようなものです。

こういうときは、ただ生き抜くことさえできればOKです。
変なバクチを打つのはもちろん論外ですが、多少の失敗をしたところで、世の中全体が止まっているので競争相手に大きな差を付けられるようなことにはなりません。
もちろん、景気の悪いときにも卓越したビジネスセンスで大きな成功をつかむことができる方も世の中にはいますが、、

まあしかし、それはいわばごく限られた「ビジネスの天才」だけの話であって、そういう人が成功するのは当たり前の話なので「ああ世の中にはスゴい人もいるものだなあ」と勇気だけもらうことにしています。

重要なのは、世の中全体が前に進んでいるときに自分だけが立ち止まらないことだと思います。
競争は、景気が良いときほど「負けやすい」のです。


世の中が動くときに大切になる気構え


たとえば、自分が10%の成長をしていても回りが40%の成長をしているのなら、2年後3年後には倍以上の差がついてしまうわけです。
経済が動き出し、リアルの商取引が活発になってくる局面、これは社会の中に「どんどん前に進もう!」というエネルギーが満ちあふれてきている時ですから、 「オレが先頭を引っ張るぞ!」くらいの気構えを持たないとあっという間に取り残されてしまいます。

世の中は一体、どういう方向に進もうとしているのか?
一年のはじめは、そうした「大きなテーマ」を改めて腰を落ち着かせて考えてみる良い機会になりますね。

ベゾスさんや前澤さんが宇宙に行ったり、Facebookはメタになったり、世の中では新しいことが次から次へと起こりますが、皆さんは世の中の流れとして、これからはどのようなことが重要になってくると思われるでしょうか?

個別、具体的なキーワードはいろいろなものが思い浮かぶと思いますが、大きなテーマで見た場合、「効率化」ということがこれまで以上に重要なテーマになってくると私は考えます。

誰もが「効率化」に真剣に向き合わなくてはならない時が来た

「そんなの当たり前でしょう」という声が聞こえてきそうですが、実は意外と「効率化」というのが最重視されてきた局面というのは今まで少なかったのではないでしょうか?

たとえば、この2年間のコロナ禍においてはどうだったでしょうか?
効率化が事業競争の最重要ファクターだったでしょうか?
あるいは、今につながる新しいテクノロジーやイノベーションが次から次へと生まれていた00年代においては、既存の事業環境を効率化することが最重要と言えたでしょうか?

このように考えると、効率化というのはある程度、社会全体が落ち着いた状況で、ビジネスの競争環境の枠組みが見えてきたときにようやく姿を現す競争要因であることが分かります。
そうして、「効率化」こそが最後に勝負を決する、いわばラスボス的な競争要因になるわけです。

取り組むべき事業課題が誰の目にも明らかなときはやるべきことは明確ですが、そういう華やかなテーマに比べると効率化は、本当にそれが重要になっているときには気付きにくいものです。

効率に多少の差があろうと、目の前の仕事は昨日と同じようにこなすことはできるわけですし、そこをあれこれ考えることはかえって目の前の仕事の効率を落としてしまったりもするわけです。

効率化が重要なテーマとして万人に見えてくるのは先行して取り組んでいたプレイヤーとの間にすでに埋めがたいほどの差が生じたときで、もはやそのときはすでに時遅し、となってしまいます。

これからの「効率化」は何によって実現するか?

熱湯に入れられたカエルはすぐに飛び出て助かるけどゆっくりと茹でられると行動する機を逃して死んでしまう「ゆで蛙」と似ていますね。「効率化」というのは、気付きにくいのに致命的という、とても厄介なテーマなんですね。

すでに労働力人口の減少が始まっているこの20年代、本来、もしコロナがなければ、効率化はもっと早くに重大テーマとなっていたことと思います。 ある意味では、コロナによって猶予が与えられた、という見方もできるかもしれません。

そして、この20年代の効率化を何によって実現するのか、その骨格となるものが「デジタル」です。
ちょうどこの年末、この屋台骨を組み立てるための「デジタル社会の実現に向けた重点計画」という重要な閣議決定が行われました。

これは「デジタル社会の実現のための政府の施策を工程表とともに明らかにするもの」とある通り、政府がいよいよ、社会全体のデジタル化を単なるお題目ではなく具体化していく段階に入った、ということになるわけですね。
こうなると、ここからの動きはあっという間なのではないか、というように思います。

物流業界は、正直に言って、もっともデジタル化が遅れている分野のひとつであるとは思います。
私たちも今まで「まあデジタル化されてないから出来ないのは仕方ないよね」とせっかくご関心頂いてお問い合わせ下さった方々に言うことが何度もありました。
しかし、もはや今後は安易にそう言うことは、その場限りの気休めを与えることにしかならない、不誠実な態度なのかもしれない、とも感じています。

本当にそれで良いのか?
私たちが一緒にできることはないのか?

まだまだ我々の業界はそうすんなりとデジタル化とはいかない状況ではあります。
しかし、だからこそ新しい時代を自分たちの手で作るのだ!という気構えをもって皆さまと一緒に考え、チャレンジしていきたいと思います!


さて、ここで少し宣伝になりますが、こうした世の中全体の流れを受けて、一体、私たちの業界はこれからどうなっていくのか、年初の機会に是非、皆さまと一緒に考えてみたく、本年は新春オンラインセミナーを開催させていただくことにしました。

ご参加はもちろん無料です。
こちらのWEBページからお申し込みできますので、お時間ある方は是非、ご参加いただければと思います。

2022年は「生き残り」から「成長」へ!
私自身も身が締まる思いで、今年はギアを切り替えさらに前進していきたいと思います。

WELCOME 2022!
皆さま、一緒にがんばりましょう!
本年もどうぞよろしくお願い致します。

株式会社ライナロジクス
代表取締役 朴成浩


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