【広報コラム】

初心者向けかんたん物流コラム

【配送効率化】自動配車システムを徹底解説!運送会社を救う画期的ツールで物流は変わるのか?


弊社営業部の岸川が、自動配車システムの効果や利用用途、導入に適したお客様の特徴などについて解説しています。

【サマリー】
・自動配車システムは、配車担当者の方が頭の中で考えていることをデータ化して、配車の計画を自動で作成をしてくれるシステム。
・自動配車システムは、多くの配送先や組み合わせのある場合に特に効果的。
・自動配車システムは、配車係の業務時間削減のほか、配送効率向上や車両台数削減などの効果が期待できる。
・自動配車システムの導入には適切なデータが必要で、データが無い場合は準備が必要。
・システム構築までは、早くて1ヶ月弱、時間のかかる場合で3ヶ月。データが無い場合はこれ以上かかる。

※当記事は、株式会社ライナロジクスが運営しているYouTubeチャンネル「物流ナビ」で公開中の動画「【配送効率化】自動配車システムを徹底解説!運送会社を救う画期的ツールで物流は変わるのか?」の内容を基にしています。

動画で見たい方はこちら



オープニング


【物流ナビ 司会】平野 貴規(以下、平野)
【ゲスト】株式会社ライナロジクス 岸川 智哉(以下、岸川)

Speaker 1

平野:皆様こんにちは、物流ナビの平野です。
今回はライナロジクスの主力製品である自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」についてライナロジクスの岸川さんをお迎えしてお話いただこうと思います。岸川さんよろしくお願いします。


岸川:よろしくお願いします。


自動配車システムの概要


Speaker 1

平野:自動配車システムは端的にお話をいただくとどういうシステムですか?


岸川:自動配車システムは、配車担当者の方が頭の中で考えていることをデータ化して配車の計画を自動で作成をしてくれる、このようなシステムです。


Speaker 1

平野:凄そうなんですが、どういった方や会社が使っていることが多いですか?


岸川:配車担当者の方で、1台あたりの配送先の件数が多い会社様です。1台あたりの配送先の件数が多いと組み合わせがたくさんありますので、それを頭の中でずっと考えるとやはり時間がどうしても多くかかってしまうと。なのでそれをうまくデータ化をすることによって今まで2〜3時間かかっていた業務が30分くらいでできると。こういうところにメリットを感じていただいています。


Speaker 1

平野:一方で自動配車が使われることがあまりない会社はありますか?


岸川:例えば、人間が考えても自動でやっても全く同じようなところですね。1件しか配送をしないところだったり長距離で行くようなところです。データで作る方が逆に時間掛かってしまうような、そういったお客様だとなかなかマッチングしないというところはあります。


Speaker 1

平野:自動配車システムを入れる前は手動でやっている方が多いですか?


岸川:手動でやられている方だったり、あとはExcelでやっていたりとか、そういった方が非常に多いと感じています。


Speaker 1

平野:Excelとか手動でやっているようなものが、自動配車システムを入れると簡単に誰でもある程度配車が組めるようになるものだと理解してよろしいですか?


岸川:おっしゃる通りです。


自動配車システムの利用用途は?


Speaker 1

平野:自動配車システムですが、利用用途はいくつかありますか?


岸川:必ず毎日使ってくださいというシステムではないので、毎日配送計画がガラッと変わってくる場合に関しては弊社のシステムを毎日使っていただく会社様もいるんですけれども、あとはシミュレーション用途ですよね。例えば、固定のコースで回っていたりとか、1ヶ月はこのコースで行くけどそこから新しいお届け先が10件増えましたと、その時に全部ひっくるめて「またどういうルートで回ればいいの?」 という場合はシミュレーション用途で使っていただきます。

他にも最近は営業ツールで使われてる会社様だったりとか、あとは業務改善で使われてる方が多いですね。

営業ツールの話をさせていただくと、例えば荷主様の方に「こういったシステムを入れているので我々はちゃんと効率よく回っています」「車両数このぐらいで行けます」というのを先にお話をすることができたりとか、あとは逆に荷主様も使っていただいているので、荷主様が運送会社様とお話をする時にどういうコースを回っているのかというのをある程度一緒のものを見ながら、お互いに「ここの台数はこの台数で合っているよね」とか、「このコースはなんか違うよね」というようなところで、2社でお話をすることができたりとかですね。

業務改善のところに関しては、先ほど話したように紙やFAXでやられている会社様が非常に多いので、「まずはここをデータ化をして自動でやれる準備をしましょう」という風に考えている会社様も非常に多いです。そこでDXを何とかしたいということでお問い合わせいただくこともあります。


Speaker 1

平野:まだ紙やFAXでやっているけれどデータ化したいという方からも、まだデータがない方からも、お問い合わせが結構あるということですね。


岸川:そうですね。


導入に適しているお客様の特徴


Speaker 1

平野:このような中でお客様の運んでいる荷物や、長距離、地場輸送など様々なものがありますが、当てはまりの良いお客様はどういう特徴がありますか?


岸川:当てはまりやすいところは、食品の配送をしている会社だったり小口の配送だったりとか、荷物がどうこうというよりかは運ぶ件数が多いところの方がマッチングするかなと思います。


Speaker 1

平野:たくさんあるから、計画を作るのが大変だと。2地点3地点だとアプリで行けるのですが、100件とかあると組むのが大変なので自動配車システムで組んだ方が早いみたいなところが当てはまりが良いということですか?


岸川:そうですね。


システム導入の効果


Speaker 1

平野:自動配車システムを入れた後に、お客様にどのような変化があるのかということについて、今たくさんのお客様の導入が進んでいると思いますが、どのような変化がお客様に起こりますか?


岸川:配送時間の短縮というところ。あとは例えば20台で回っているコースを18台で回れるなど、台数の削減だったりですね。労働時間の問題もありますので、効率よく回れることによって「(労働時間を)上手く削減できた」というようなお声をたくさんいただいています。


Speaker 1

平野:ライナロジクスのホームページにはたくさんの導入事例などが出ていますが、導入したお客様には様々な変化が起こるという風に考えていいですか?


岸川:はい。



自動配車システムは輸配送業務を最適化するための計画をつくれるシステムです。効率よく輸配送業務を行うためには、効率よく輸配送業務を行うための計画が必要となるところ、その計画が自動でつくれてしまうというものです。輸配送業務の最適化に取り組む際は、ぜひご検討ください。


導入が上手くいかないケース


Speaker 1

平野:逆に上手くいかないケースはありますか?


岸川:上手くいかないケースは、先ほど冒頭でお話ししたようにこのシステムを使うにあたってどうしてもデータが必要になるんですね。そのデータが無いというお客様や頭の中にある情報をデータ化ができないお客様になると、なかなか難しいと感じます。

あとは配車担当の方が自分で作っていた計画とAIが考える計画というのは多少ずれるんですね。そこがある程度理解ができないとどうしても自動で作った計画が全然違う計画になってしまうなど、そういったギャップを感じるお客様はいます。


Speaker 1

平野:自動配車を試してみたいという話が、最近問い合わせがもの凄く来ているという話を聞いてるのですが、今のデータの問題とその他に準備する必要性があるものはありますか?


岸川:1番はデータになります。そこがまず無いとスタートが難しくなってしまうので、データが無いけど配車システムを使いたいという場合はまずは荷主様からデータでいただけるように手配をするところから進めていただくと非常に入りやすいです。


具体的に何を用意すれば良いのか?


Speaker 1

平野:データは具体的にどのようなものを用意すれば良いですか?


岸川:まずは車の情報です。要は車が何台あるのかだったりとか、どういうタイプの車があるのかだったり。次に顧客のマスターです。お客様の情報の軒先条件など。あともう1つ必要なのが配送の情報です。何月何日にどこに何を運ぶのか、例えば100件あれば100件データが必要になってきます。これらがあれば自動で計画を組むことができると思います。


Speaker 1

平野:データが無いケースが多い気がするのですが、 問い合わせいただくケースでもやはりデータが無いお客様は多いですか?


岸川:まだ多いですね。


Speaker 1

平野:データがあればどのぐらいで構築ができますか?例えばライナロジクスにお問い合わせをいただいて「実際データがあります」という時に自動配車で組むまでどのぐらい期間がかかりますか?


岸川:大体お問い合わせいただいてから、まず我々の方でご説明をさせていただいて、そこでデータの確認をお客様とします。そのデータが直接弊社のシステムに使えるものなのかどうかということを確認や修正をして、それでシミュレーションの報告をさせていただいた後に皆さん使っていただく形になるので、早くて1ヶ月弱ぐらい、時間のかかる場合だと大体3ヶ月くらいかかるお客様もいらっしゃいます。


Speaker 1

平野:まずデータを確認させていただいて、実際にどのぐらい自動配車システムを導入すると効果がありそうか、シミュレーションを出していただいている感じですね。


お客様の反応は?

Speaker 1

平野:そのシミュレーションを見た時にお客様はどういった反応をされることが多いですか?


岸川:いただいたデータを直接入れているだけになるので、「こういう計画になるんだな」と思う方もいれば、全然思っていた通りならないという方も正直なところいます。まずはシミュレーションの報告をさせていただいた後に何が違うのか、どういうことをしたいのかというのを改めてお聞きしながらデータを一緒に修正をしていくような形になります。


Speaker 1

平野:そうするとカウンターパートというかお客様側はどういった方と一緒に?配車担当の方が出てくるのか、経営者の方が出てくるのか、どういう方と一緒に計画を作っていくイメージですか?


岸川:配車担当の方(と計画を作っていくこと)が非常に多いんですけれども、情報システム部の方とか、あとは経営者の方や上長の方とかも、「ここってこうだよね」と一緒に見ていただきながら、または「それってデータとして出せるの?」ということも含めてお話をさせていただいています。


Speaker 1

平野:データが出てくるところが1つの難しいところですか?


岸川:そうですね。


データが無い状態で進んだケースは?


Speaker 1

平野:岸川さんがこれまで関わった中でデータが無い状態から進んだケースはありますか?


岸川:あります。そのお客様に関しては1年ぐらいかかりました。


Speaker 1

平野:でも短いですね。1年だとそんなに長いイメージではないですね。


岸川:そのお客様は全くデータが無くて、まず荷主様に「データをください」という依頼をお客様の方でしていただいて、それで大体3ヶ月ぐらいかかったんですね。そこからシステムの構築をして弊社のシステムに必要な情報の洗い出しをしてそこから内容を詰めていって導入というイメージです。

導入した後もちゃんと運用できているのかというところもお話をさせていただきながら。つい先日も打ち合わせさせていただいて、トータルで4台の削減ができたということです。


Speaker 1

平野:4台ですと結構大きいですね。


岸川:大きいですね。


Speaker 1

平野:データが無いところから作り上げていくというところについてですが、会社の中ではそこまでしてもやらなければいけない課題感があったということですか?


岸川:配車担当の方が業務が忙しすぎて大変だっていう話と、新しい方にどうやって教えようかというところがまず弊社にお問い合わせいただいた理由でした。そこから、こういったシステムを使用していくと「これだけ(車両の)削減ができますよ」という話を私がその会社の社長にさせていただいたり、そこの支店の方と一緒に8人ぐらいのチームを組んで社長にプレゼンをしたり、各チームで毎週打ち合わせをしたりというのを進めていったイメージです。


Speaker 1

平野:実際にデータが無い状態から進んだケースもあるということですね。


導入する際の予算は?


Speaker 1

平野:数多くの運送事業者や3PL事業者の方で利用されていると思いますが、導入費用が高いのではないかという話もあります。導入する場合は諸経費はどのくらいの予算を見積もっておけばいいですか?


岸川:弊社のシステムは他社様と比べると比較的お安いかなと思っています。実際には、初期導入費が20万円かかってきまして、あとは月額5万円からという形になっていますので、年間100万円はかからないんじゃないかなと思います。他にもご利用する台数だったりとか使う方の人数である程度変わってきますが、そこまで高いシステムでは全くないかなと思いますので非常に取り掛かりやすいシステムになっているかなと感じますね。


Speaker 1

平野:やはり現場の方が大変だというのが一番解消したいところですか?


岸川:現場の方から良く聞くのは、電話が鳴りっぱなし、あとは注文の追加だったりキャンセルが多かったりで一度作ったものをもう一度作り直さないといけないとか。非常にストレスがかかるお仕事なんですよね。しかも長時間かかります。組み合わせが多いので。そこの削減が一番のポイントになります。


Speaker 1

平野:電話で追加注文や車を探さないといけないとか、色んな電話がかかってくる中で、実際に80万円の金額をかけたとしても離職率の低下に繋がる可能性もありますし、人件費の低下に繋がることもあって導入されるケースが多いということですか?


岸川:例えば配車担当の方やベテランの方を1人呼ぶよりもこのシステムを入れた方が正直安いので、そういったところも皆さん喜んでいただいています。


ライナロジクスへのアプローチ方法


Speaker 1

平野:まずどんなことができるか無料で試してみたいという方もいると思いますが、どのような手順でライナロジクスにアプローチすればよろしいですか?


岸川:お問い合わせいただいて、変な話ですがマッチしないのに無理やり我々の方で営業をかけてしまうと結局導入した意味がないと言いますか、そこはあまりお互いに良くないと思うので、ちゃんと意味のある形でお話をさせていただいて、例えば「データがない」というのであれば1個戻ってデータを出すところの話をさせていただきます。


Speaker 1

平野:データがないお客様の話があったと思いますが、データがないとするとお客様は普段どういう風に仕事をされていますか?


岸川:よく話を聞くのは紙です。FAXや電話で依頼を受けてそれを手で紙に書いたりとかして、それをホワイトボードに磁石で張り付けて。例えば100件あったら100件全部繋げておいて、それを手動でどういうルートで行くのかというのをご自身で考えられているので時間がかなりかかると。


Speaker 1

平野:かなりアナログみたいな感じですか?


岸川:アナログでやっている会社は非常に多いと思います。


Speaker 1

平野:その中でも荷主さんからもらっているデータがちゃんとあれば自動配車で組むことはできますか?

岸川:データさえあれば。あとはどうやってそのデータを自動配車に合わせていくかというところがポイントになります。



自動配車システムは輸配送業務を最適化するための計画をつくれるシステムです。効率よく輸配送業務を行うためには、効率よく輸配送業務を行うための計画が必要となるところ、その計画が自動でつくれてしまうというものです。輸配送業務の最適化に取り組む際は、ぜひご検討ください。


荷主様で利用しているケース


Speaker 1

平野:一方で今は運送会社のケースだと思いますが、直近の2024年問題も含めて荷主様からお話をいただくケースもありますか?


岸川:荷主様の方でも2024年問題はやはり気にされていますので、実際に荷主様から「ドライバーの労働時間を削減させていきたい」というお問い合わせもありますし、運送会社様からも荷主様に話をするにあたって労働時間の問題があるのでそこを自動配車システムを使いながらしっかりとご説明できるようにしていきたいというお話もたくさんあります。


Speaker 1

平野:そうするとライナロジクス・荷主様・運送会社様の3社で議論していくことが多いんですか?


岸川:3社で議論することもありますし、荷主様だけだったり運送会社様だけだったりということももちろんあります。


Speaker 1

平野:荷主様はどのように使うことが多いですか?


岸川:荷主様が実際にお使いになる場合に関しては日々システムを使っていくよりかはシミュレーション用途が多くて、運送会社様から来るお問い合わせに関しては大体毎日使っていきたいと、2パターンに分かれるようなイメージです。


お客様へのメッセージ


Speaker 1

平野:最後に岸川さんから何かメッセージというか、こんな方に使ってほしいとかPRがありましたら最後にお願いします。


岸川:運送会社様に関しては配車業務が非常に大変だと思いますし、組み合わせがたくさんあるというのは私もお仕事させていただきながらも、非常に辛い思いといいますか大変な思いというのはやはり見ているので、まずは自分の業務を少しでも楽にしたい、もっと効率良くしたいというようなお考えをお持ちの方は、まずはできるできない関係なしに一度お問い合わせいただけると嬉しいです。

実際に自動配車システムを使うことに関しては運送会社様や荷主様だけではやはり成功に導けないので、我々もそこは伴走支援をさせていただきながら、一緒にゴールまで目指すと。導入した後もしっかりと結果が出るまで我々の方でサポートもさせていただいておりますので、少しでも気になったらお声がけいただけると嬉しいです。


Speaker 1

平野:今回は自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」について、ライナロジクスの岸川さんにお話を伺いました。今回お話しした自動配車システムの無料トライアルやお問い合わせについては概要欄(https://www.youtube.com/watch?v=MdJxhCCeiiY)に記載させていただいております。ぜひお問い合わせをお願いします。岸川さんありがとうございました。


岸川:ありがとうございました。



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