From:広報担当
2020年4月15日に発表しました株式会社Hacobu様(以下Hacobu)との業務提携の流れを受け、2020年5月28日に「共催WEBセミナー Hacobu×ライナロジクス テクノロジーで実現する配送業務の最適化」を開催いたしました。
おかげさまで、大変多くの方々にご参加いただき、主催者のひとりとしてこれ以上ない喜びを感じております。
セミナーでは、サプライチェーン全体の最適化を目指した連携に向けて協業を進めている「LYNA 自動配車クラウド」、「MOVO」両社システム及び連携イメージと今後のサービス展開予定のご説明、配車計画システムとバース予約システムを連動させることでお客様の業務がどのように変わるのかをパネリストからご説明いたしました。
セミナー後も、両社の連携について大変多くの方に関心を寄せていただき、お問い合わせをいただいております。今回のコラムではあらためて、両社が連携によって目指す世界を紹介します。
物流のサプライチェーン全体での最適化で業界の課題解決を目指して
「明日の配車計画がやっと作り終わったのに、ギリギリでの変更依頼でやり直し……」
「トラックは指示通り到着したのに、荷降ろしができなくて予定がずれた……」
物流業界の現状は、電話やFAXでの連絡業務、人の手を使ったアナログで非効率な業務による長時間労働や手待ち時間の発生など、改善すべき課題が山積しています。
一方で、気がついたら1日の大半が情報のやり取りだけで終わってしまって、業務改善に取り組む時間がないとお悩みの配車マンの方も多いのではないでしょうか。
配送計画にかかわる作業を省力化したいなら自動配車システムが、トラックの待機時間の削減をしたいならトラック予約受付システムが各々の課題を解決することはできるでしょう。
ただ、個別の問題解決に特化したシステムの導入だけでは、改善できる範囲は個社・業務にとどまります。慢性的な人手不足といった物流業界全体の問題に対処するには、改善範囲を個社の部分最適に留めず、サプライチェーン全体での最適化を目指す必要があります。
API連携第1弾!配車計画作成~バース予約をワンクリックで実現
サプライチェーン全体での最適化への第一歩として取り組むのが「LYNA 自動配車クラウド」と、「MOVO Berth」のAPI連携です。「両サービスで生じる無駄をなくしたい」「もっと効率的に物流業界の業務の最適化を進めたい」という思いから連携に至りました。
物流業界では、荷物を運ぶために必要な情報が個々のシステムや人の頭の中にだけで管理、蓄積されていることが往々にしてあります。したがって、弊社の「LYNA 自動配車クラウド」で配送計画を組んでも、「MOVO Berth」のバース予約時間と嚙み合わず、配送計画を組み直さなくてはいけない、あるいはバース予約の取り直しといった無駄な作業が発生することがありました。
この連携により、配車計画を作成する際は「LYNA 自動配車クラウド」が、自動で「MOVO Berth」にバースの予約状況を照会、「MOVO Berth」上でバースの予約まで完了。作業をワンストップ化することで無駄が解消され、より効率的な業務が可能になります。
「LYNA 自動配車クラウド」-「MOVO Berth」連携イメージ ※2020年内提供開始予定
弊社はAIの活用による輸配送業務の効率向上、Hacobuはデータ収集とその分析を通じ、物流業界全体の最適化という同じテーマにアプローチしてきました。
今後は2社の強みを融合し、取り組みをさらに強力に推進することを目指します。
弊社においては、Hacobuが有する強力な物流情報プラットフォームや各種サービスと連携し、実際の運行状況の反映による配送計画の精度向上や、リアルタイムの状況に適応した柔軟な計画修正などの構築を構想しています。
よりユーザー企業様の配送業務に寄り添った完全自動配車システムにブラッシュアップしていければと考えております。
++広報担当