ロジスティクスAI 戦略のポイント
From:朴成浩
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
それにしても昨年は大変な1年でした。実は、昨年は弊社にとってはちょうど創立20年の記念の年でした。様々なイベントを考えていましたが、全て見直しを余儀なくされました。これはもちろん感染対策という面もありますが、率直に言って周年のイベントどころではないというのが当時の実感でしたね。
ただ、今思うと、これは少し失敗したかなと正直、思わないこともないです。
今回のような非常事態を迎えると、どうしても私たちは、ひとまず今をどうやって乗り切るか?ということだけに意識を集中させてしまいがちです。これはもちろん、大事なことです。今を生き延びなければ当然、明日はありません。長い目で見れば、ひとまず生き残ってさえいればまたきっと、チャンスはやってきます。
しかし、20年間、このライナロジクスという会社を支持して期待してくださっている人たちの思いを考えると、私たちライナロジクスには単に生き残る以上の果たさなくてはならない使命があるのではないか?この大変な1年を振り返ったとき、改めてそのような強い思いが湧き上がってくるのです。
ありがたいことに、このような状況であったにもかかわらず、2020年は弊社サービスのユーザ数が大きく伸張した年でもありました。これは、大きな初期投資を必要とせずに気軽にスタートできるクラウドサービスがいよいよ本格的に展開し始めたことによるものです。無料のお試し期間のユーザーまで含めれば軽く3桁を超える、私たち自身も驚くほど多くの方々が、自動配車をすでに体験されています。
20年前、私たちが会社をスタートした頃は配車計画を組むのにコンピューターの助けを借りるなんていうことはとても現実的な話ではないと思われていました。それが今では、まるでスマホに「hey Siri!」と話しかけるかのようにコンピューターと人間が協調して配車計画を組んでいく、そういう業務のあり方が、もはや自然なものになりつつあるのですね。
「ロジスティクスの現場にAIの力を」
これは創業以来、私たちがずっと世の中に提案をしてきたことですが、すでにこれが当たり前になりつつある現在、私たちの使命も新しい段階を迎えたのだな、と痛切に感じます。
率直に言って、ロジスティクスAIはまだまだ頼りないパートナーです。話しかけてもとんちんかんな答えを返す、まるで、身なりだけは分厚くて重たい、初期のスマホのように感じている人も多いのではないかと思います。
しかし、この状況は確実に変わります。これだけ多くの人が「ロジスティクスの現場にAIの力を」求めているのだから、この分野のフロントランナーとして、私たちには世の中の期待に応える責務があります。そして何よりも、皆様の期待に応えられるのは、長年、ロジスティクスの現場でもがき苦闘しながら貴重な知見を学ばせて頂いてきた私たちこそができる!という自負があります。
「オレがやらなきゃ誰がやる!?」ということです。
ロジスティクスAIが、皆様にとって、そして世の中にとって真にかけがえのないパートナーとなれるよう私たちはこれからも皆様とともに歩み続けます。
本年も引き続き、ご愛顧とご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年1月
株式会社ライナロジクス
代表取締役 朴成浩