初心者向けかんたん物流コラム
「求人であったけど運送会社の配車係って?」「配車係の仕事って女性でもできるのかなぁ?」
当記事はこのような疑問をお持ちの方にぴったりの内容となっています。
この記事を見れば、「配車係とはなんなのか」「配車係の仕事は女性でもできるのか」「どんな人が向いてるのか」ということが分かっていただけると思います!
※配車係はタクシー会社やバス会社にも配置されるポジションですが、当記事は運送会社の配車係に焦点をあてた内容となっています。
LYNAユーザーのロジスティード株式会社様にインタビュー!自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」の導入経緯(課題)や効果、さらには“現場に使ってもらうため”の具体的な運用方法などについて伺いました。スムーズな運用の裏には、それを支える仕組みがありました。
まず配車係がどんな業務を行う担当者なのか?というところからご紹介します。配車係とはかんたんに言いますと、自社が請け負った配送の仕事をドライバーに割り振っていく業務(配車業務)を行う担当者のことです。
主な業務は配車業務となりますが、この他にも荷主(依頼主)からの依頼・変更・問い合わせの受付や同業者への協力依頼などの業務も行います。
【配車係や配車業務について詳しく知りたい方はこちらの記事がおすすめ!】
配車係とは?業務内容・向いている人・必要な資格・きついのは本当?
配車係は、各ドライバーへの荷物の割り振りや配送順などを決めていく担当者であることから司令塔的なポジションだと言えます。そのため、運送会社の利益にも直結するポジションでもあります。配車係の采配次第で運送会社の利益は大きく変わります。
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事前にちょこっと情報を登録しておけば、かんたんなマウス操作だけで配車スケジュールを作成できたり、配送先までのおおよその移動距離・時間が自動で計算されたりという、とても便利なエクセル配車表です。
結論から申し上げますと、配車係は女性でもなれますし、配車係の仕事は女性でもできます。女性だから、男性だから、ということはありません。
配車係の業務の特性上、デスクワークが中心になりますので、体力や力が試されることはありません。さらには、トラックに乗った経験がなくてもできる仕事ですし、運転免許を持っていなくても大丈夫です(もちろんトラックに乗った経験があったほうが有利ですが)。
運送会社というと男性社会のイメージがありますが、実際、配車係として活躍している女性は数多くいます。
配車係は女性・男性関係なくできる仕事です。トラックに乗った経験がなくてもできます。ただ、適正が大きく問われる仕事ですので、向き不向きがはっきりしやすい仕事となります。繰り返しになりますが、配車係は運送会社にとって司令塔的なポジションであるためです。それだけ責任も大きくなります。
「配車係になりたい」「配車係の求人に応募してみようかな?」と考えている方は、慎重に判断したほうがいいでしょう。
配車係は、向き不向きがあるポジションです。そこで、どんな人が向いているのか、というのをかんたんにご紹介します。「配車係になりたい」「配車係の求人に応募してみようかな?」と考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
配車係はコミュニケーションをとる機会が多いポジションです。配車係として円滑に業務を進めていくには、ドライバーをはじめ、荷主や協力会社などとも密にコミュニケーションを図っていくことが重要となります。
そのため、人とコミュニケーションをとるのが苦手な人よりも、人とコミュニケーションをとるのが好きな人やコミュニケーション力に自信のある人のほうが、配車係に向いているでしょう。
配車係のコア業務である各ドライバーへの荷物の割り振りや配送順などを決めていく業務(配車業務)は、論理的思考が必要となります。配車係は、配送先が日に何十・何百とあるなかで、さらには時間指定などの制約もあるなかで、効率の良い配送計画を組まなくてはいけないのです。
例えば、営業職で客先を回るときでも、いい加減にまわったらかなりの時間のロスになってしまいますし、最悪アポの時間に遅れてしまいますよね。配送計画も同様です。
そのため、ものごとを論理的に考えるのが苦手な人よりも、ものごとを論理的に考えるのが好きな人のほうが、配車係に向いていると言えます。
配車係は板挟みになりやすいポジションです。例えば以下のような状況があるとします。
・長年お世話になっているお客様の案件。
・最近、難しい要望が増えてきた。
・お客様の要望をくもうとすればするほど、ドライバーにムリが生じてくる。
・経営者はお客様の要望をできるだけくんであげたいと思っている。
配車係としてドライバー側に立てばいいのか、経営者・荷主側に立てばいいのか判断が難しいですよね。このように、ドライバーと荷主、ドライバーと経営者の板挟みになってしまうことがあるのです。そのため、配車係には、ある程度の精神的な強さ・タフさが必要となります。
性格的に図太いくらいの人のほうが配車係に向いていると言える一方で、メンタルに自信のない人にはなかなか難しいでしょう。
運送の仕事はドライバーに物を届けてもらって成り立つ仕事であって、現場で働くドライバーが走ってくれなければはじまらない仕事です。そのため、配車係としてドライバーに接する際には、ドライバーに気持ちよく働いてもらえるような心掛けが重要となります。
例えば、普段からドライバーと密にコミュニケーションをとったり、特定のドライバーに業務が偏ってしまった際にはフォローしたりするようなことが必要となるでしょう。
そのため、人に気をつかって業務を行っていくのが苦手という人よりも、気づかい・心づかいができる人やチームで協力しながら業務をこなしていくのが好きな人のほうが配車係に向いているでしょう。
近年は、女性を積極的に採用する運送会社が増えてきました。ダイバーシティの浸透や人手不足などの背景もあり、女性の活躍はますます期待されています。
このようななかで、配車係として女性を積極的に採用する会社もあります。女性の配車係を採用している会社では、女性の丁寧な電話対応が荷主に喜ばれたり、細やかな気づかい・心づかいが喜ばれたりといった良い影響が出ているようです。
配車係は女性でもなれますし、できます。むしろ配車係は女性向きと見る意見もあります。以前に比べれば断然、チャレンジしやすくなってきたと言えるでしょう。
ちなみに、配車係ではなく配車事務という職種もあります。配車事務は配車係の補佐的な立ち位置で事務作業を行うのがメインで、もともと女性比率が高い職種です。配車係は「ちょっと荷が重いなぁ」と感じる方は配車事務を検討するのもいいでしょう。